ePath R4 Implementation Guide - Local Development build (v1.0.1) built by the FHIR (HL7® FHIR® Standard) Build Tools. See the Directory of published versions

ePathデータ構造 適用後パスデータ

適用後パスデータのePathメッセージ構造をFHIRリソースを用いて表現する方法を説明する。
FHIRリソースの詳細は Artifacts Summary を参照のこと。

適用後パスデータバンドル

各リソースはePathメッセージ単位、または病日・イベント単位で 適用後パスデータバンドル（Bundle） に格納する。適用後パスデータバンドルは、適用後パス、および適用後パスデータのePathメッセージ構造をBundleリソースに適用したFHIRプロファイルである。

適用後パスデータバンドルでは、パス適用情報、病日・イベント情報、OATユニット/アウトカム、観察項目の階層化されたePathデータ構造をCarePlanリソース（治療計画）、Goalリソース（実施目標）の組み合わせで表現する（表4）。

表4 適用後パスデータバンドルの階層構造と対応リソース

適用後パスデータのePathメッセージ構造

ePath仕様における適用後パスデータの構造は図5のとおりである。

適用後パスデータバンドルの構造

適用後パスデータバンドルの構造は図6のとおりである。適用後パスデータバンドルにおける階層構造はあくまでも概念的なものであり、リソースはBundle.entryに格納し、リソース同士の関係性は参照を用いて表現する。

適用後パスデータバンドル構成リソースの関係性は図7のとおりである。

適用後パスデータバンドルのエントリ

適用後パスデータバンドルのエントリは、表5のとおりである。

バンドルエントリ内の各リソースの並び順は、ePathメッセージ構造（ePathMessage XML）に対応する要素が出現する順番と同じであることが望ましい。

Organizationリソース（医療機関情報）、Patientリソース（患者基本情報）、Encounterリソース（入院情報）、Conditionリソース（病名）、Procedureリソース（主要イベント）については、CarePlanリソース（パス適用情報）よりも前にバンドルエントリする。

表5 適用後パスデータバンドルのエントリ

リソース一意識別子

• 適用後パスデータバンドルの各リソースには、リソース一意識別子を設定する(SHALL)。
  

• リソース一意識別子 には、医療機関コード（10桁）、適用時パス識別子、病日、OATユニット識別子、観察項目識別子などを半角ピリオド（0x46）で結合した情報の設定を推奨する（表6）。

• 病日が存在しない場合は、代替えとなる病日・イベントレベルの一意識別子を設定する。

• パスステップを指定する場合、病日の後ろに半角ハイフン（0x45）で結合する。

• リピート番号を指定する場合、OATユニット識別子の後ろに半角ハイフン（0x45）で結合する。

表6 リソース一意識別子

表6-1 Pathメッセージ構造要素の説明

表6-2 識別子の採番方法

表6-3 識別子体系

設定例）アウトカム CarePlan

{
  "system": "http://e-path.jp/fhir/core/IdSystem/resourceInstance-identifier",
  "value": "2219999999.d45b4072-9302-4012-85c5-962b17cb2a001.1-1.OAT0-00-00000196-00000196-DAY"
}

タスクのみのデータへの対応

本仕様において、タスクのみのデータの場合も観察項目（EPathCarePlanAssessment）を作成する。

その場合、観察項目のコードには観察項目なし を設定する。

バンドル識別子

適用後パスデータを病日・イベント単位のバンドルに分割する場合、http://e-path.jp/fhir/ePath/IdSystem/apply-id と同じ内容を設定する。

"identifier": {
	"system": "http://e-path.jp/fhir/ePath/IdSystem/ep12-bundle-id",
	"value": "4311234567.d45b4072-9302-4012-85c5-962b17cb2a00",
	"assigner": {
		"identifier": {
			"system": "http://jpfhir.jp/fhir/core/IdSystem/insurance-medical-institution-no",
			"value": "4311234567"
		}
	}
}

Bundle.meta.tag

• 「用途種別」は meta.tag 要素に設定する。

• 「用途種別」は meta.tag.system に http://e-path.jp/fhir/core/CodeSystem/EPathUsesTypeCS を指定する。

設定例）

{
  "resourceType": "Bundle",
  "meta": {
    "lastUpdated": "2025-10-10T11:59:15.447+09:00",
    "profile": [
      "http://e-path.jp/fhir/core/StructureDefinition/EPathBundleMessageEP12"
    ],
    "tag": [
      {
        "system": "http://e-path.jp/fhir/core/CodeSystem/EPathUsesTypeCS",
        "code": "BRIDGE"
      }
    ]
 ...
}

※BRIDGE: BRIDGE（研究開発とSociety 5.0との橋渡しプログラム）対象施策「医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンク構想」事業

内部参照に関する注意

contained内のリソースから別のcontained内のリソースへ内部参照を行う場合、サーバが許容しない場合がある。その場合は、参照元リソースの type と display のみを設定する。

contained内のObservation.performerからcontained内のPractitinerを内部参照する場合

	"contained" : [
      {
        "resourceType" : "Practitioner",
        "id" : "performer",
        "meta" : {
          "profile" : [
            🔗 "http://e-path.jp/fhir/ePath/StructureDefinition/EPathPractitioner"
          ]
        },
        "name" : [
          {
            "text" : "記録者"
          }
        ]
      },
      {
        "resourceType" : "Observation",
        "id" : "evaluation",
		...
        "performer" : [
          {
            "reference" : "#performer",
            "type" : "Practitioner",
            "display" : "記録者"
          }
        ]
      }
    ]

contained内のObservation.performerに type と display のみを設定する場合

	"contained" : [
      {
        "resourceType" : "Observation",
        "id" : "evaluation",
		...
        "performer" : [
          {
            "type" : "Practitioner",
            "display" : "記録者"
          },
		　{
            "type" : "PractitionerRole",
            "display" : "医師"
          }
        ]
      }
    ]