付録２．患者用入力フォーム

ePath R4 Implementation Guide
1.0.0 - ci-build Japan

ePath R4 Implementation Guide - Local Development build (v1.0.0) built by the FHIR (HL7® FHIR® Standard) Build Tools. See the Directory of published versions

患者入力フォームと回答に関する制約
Questionnaire.item.linkId
Observation

患者用入力フォームと回答について説明する。

患者用入力フォームは外来パスなどをターゲットとし、ひな型パス、および施設パスに設定された「患者用OATUnit」の内容を Questionnaire（EPath_Questionnaire）リソースにマッピングしたものを表す。

患者用入力フォームに入力された回答は QuestionnaireResponse（EPath_QuestionnaireResponse）リソースとして出力する。

PHRなどで入力された患者用入力フォームの回答は、データ連携によりePathメッセージと統合することを想定している。統合先のePathメッセージの形式は問わない（FHIR以外の形式も可能とする）。

回答を適用後パスデータバンドルにエントリする場合、Observationリソースに変換してエントリする。

患者入力フォーム（Questionnaire）を加味したひな型パス、施設パス、適用後パスにおけるパス内容の変化を図8に示す。

図8 ひな型パス、施設パス、適用後パスにおけるパス内容の変化

患者入力フォームと回答に関する制約

患者入力フォームには、その回答の反映先となるひな型パス、および施設パスの情報を識別子（Questionnaire.Identifier）として設定する。
患者入力フォームを病日単位で管理する場合は、その回答の反映先となる「病日」の情報を識別子（Questionnaire.Identifier）として設定する。
回答から、反映先となる適用後パスデータを抽出できなければならない(SHALL)。
回答を適用後パスデータに反映する場合、観察項目実施、およびその配下の Observation（EPath_Observation_Execution）リソース、またはOATユニット配下の Observation（EPath_Observation_Execution）リソースとして追加（上書き）する。

Questionnaire.item.linkId

Questionnaire.item.linkId は、Questionnaire.item に対応する QuestionnaireResponse.item および適用後パスデータバンドルにエントリされる発生源がQuestionnaireResponse.item である Observation リソースの特定に用いる。

Questionnaire.item.linkId への制約を下記の通り設ける。

Questionnaire.item.linkId に関する制約

Questionnaire.item.linkId（入力フォーム）は入力フォーム内で一意でなければならない(SHALL)。
Questionnaire.item.linkId（入力フォーム）とそれに対する QuestionnaireResponse.item.linkId（入力フォームの回答）には同じ値を設定しなければならない(SHALL)。

例えば、linkId にはアウトカムコード、観察項目コード、任意識別子を半角ハット（0x5e）で結合した情報の設定する。任意識別子は各システムが必要に応じて設定する。

[アウトカムコード]^[観察項目コード]^[任意識別子]

Questionnaire 設定例

  "item": [
    {
      "linkId": "OA0001^^DAY",
      "code": [
        {
          "system": "urn:oid:1.2.392.200250.3.2.200.30",
          "code": "OA0001",
          "display": "食事管理ができている（炭水化物）"
        }
      ],
      "text": "食事管理ができている（炭水化物）",
      "type": "group",
      "item": [
        {
          "linkId": "OA0001^9990000100^DAY",
          "code": [
            {
              "system": "urn:oid:1.2.392.200250.3.2.200.50",
              "code": "9990000100",
              "display": "今日、ご飯のおかわりやラーメン・うどんを大盛りにしましたか"
            }
          ],
          "text": "今日、ご飯のおかわりやラーメン・うどんを大盛りにしましたか",
          "type": "choice",
          "answerOption": [
            {
              "valueCoding": {
                "system": "urn:oid:1.2.392.200250.2.2.50.60",
                "code": "Y",
                "display": "はい"
              }
            },
            {
              "valueCoding": {
                "system": "urn:oid:1.2.392.200250.2.2.50.60",
                "code": "N",
                "display": "いいえ"
              }
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]

QuestionnaireResponse 設定例

  "item": [
    {
      "linkId": "OA0001^^DAY",
      "text": "食事管理ができている（炭水化物）",
      "item": [
      {
         "linkId": "OA0001^9990000100^DAY",
         "text": "今日、ご飯のおかわりやラーメン・うどんを大盛りにしましたか",
         "answer": [
           {
             "valueString": "はい"
           }
        ]
      }
    },
    {
      "linkId": "OA0001^^MID",
      "text": "食事管理ができている（炭水化物）",
      "item": [
      {
         "linkId": "OA0001^9990000100^MID",
         "text": "今日、ご飯のおかわりやラーメン・うどんを大盛りにしましたか",
         "answer": [
           {
             "valueString": "はい"
           }
        ]
      }
    }
  ]

QuestionnaireResponse.basedOn

回答の反映先を特定するために、適用時パス識別子、病日を設定する。

  "basedOn": [
      {
          "identifier": {
          "system": "http://e-path.jp/fhir/core/IdSystem/apply-id",
          "value": "0099930152AC1F35C52122F8202402071413350020240201000000",
          "assigner": {
              "identifier": {
              "system": "urn:oid:1.2.392.200250.2.2.1",
              "value": "0311234567"
              }
          }
        }
      },
      {
          "identifier": {
          "system": "http://e-path.jp/fhir/core/IdSystem/eventElapsedDays",
          "value": "7"
          }
      }
  ]

Observation

回答と観察結果をひもづけるため、Observation.derivedFrom と Observation.identifier を設定する。

Observation.derivedFrom

観察結果の派生元である入力コントロールの回答を含むQuestionnaireResponseへの参照を設定する。

    "derivedFrom": [
        {
            "reference": "QuestionnaireResponse/12345",
            "identifier": {
                "system": "http://e-path.jp/fhir/ePath/IdSystem/resourceInstance-identifier",
                "value": "12345"
            }
        }
    ]

Observation.identifier

観察結果の派生元であるQuestionnaireResponse.itemへのリンクIDを設定する。

    "identifier": [
        {
            "system": "http://e-path.jp/fhir/ePath/IdSystem/questionnaireResponse-linkId",
            "value": "OA0001^9990000100^DAY"
        }
    ]

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